今週のキーワード「ジグザグ着地」
印刷する【IMAGINAS】今週のキーワード「ジグザグ着地」…紆余曲折も成長の予感。
情報社会におけるメディア戦略を表現したキーワードです。ニュースとは変化です。つまり、変化しなければニュースとは言えません。そこまで言い切る理由として、時代が情報社会という社会的な背景があります。これまではニュースを変化と受け止めずに、確定事項だけがニュースであると認識して、我々はニュースを配信していました。一方で、膨大な量の情報にさらされている環境下にあっては、どれだけ尖ったニュースであっても、すぐに埋没してしまいます。そうした中で、ニュースを風化させないためには、常に生活者の心のフックに引っかかっておくことが求められます。つまり、一つの事柄を漠としたニュースと捉えるのではなく、変化の連続性と捉え直せば、ニュースに持続性が生まれ、生活者の目や耳に触れ続ける施策を打つことにまで意識が向くのです。裏を返せば、このメディア社会を生き延びるためには、変化していないことであっても、変化に富んでいるように見せる仕掛けが必要となります。あなたの事業は変化し続けていますか。ニュースをジグザグにドリフト走行させて話題を集中投下させていきましょう。
■KビューティからJビューティへ。
セレブ達の動向やSNS 上のコスメ情報を見ると、現在、K(韓国)ビューティからJ(日本)ビューティへシフトが見られる。韓国発のトレンドアイテムも、元を辿ると日本発祥のものも。一切の無駄を省いた控えめな美しさと、穏やかでありながら確かな効果のあるJ ビューティ。今後は、日本製だけを打ち出すのではなく、重ねて“日本伝統の審美性” という付加価値があることが中心になる(VOGUE 7 月号)
■アップル自動車開発の今。
米アップルの自動運転車開発プロジェクト「Titan」。ここにきてフォルクスワーゲンと提携し、「T6Transporter」をベースに自動運転車の開発を進めていく運びに。同プロジェクトは2014 年に設立。昨年4 月には走行試験の許可も。しかし、プロジェクトの方向性を巡るマネージャー間の意見の食い違いでソフトウェアだけを開発し自動車メーカー各社に提供する形に縮小。すでに数百人がこの部門を去っている(JBPRESS 5/25)
■2018年度、就活生に人気の業種。
2019年春入社の学生に人気業種は文系首位が生損保、理系が食品メーカー。過去40 年の変遷を見ると、バブル期全盛期は文系で銀行・証券・商社の強さが際立っていた。しかし、90 年代後半、銀行・商社の人気は落ち込み、その間に男女雇用機会均等法が改正、女子学生の影響が色濃くなり、航空会社など旅行業界も上位に。近年のクルマ離れで自動車は伸び悩む(日経 5/5)
《情報分析》
株式会社ジャパンライフデザインシステムズ
代表取締役社長・マーケティング・コンサルタント 谷口正和