今週のキーワード「TIME COOKING」
印刷する【IMAGINAS】今週のキーワード「TIME COOKING」…興味関心を持って時間を「料理」しましょう。
高度情報社会においては、お金よりも上位に価値づけられているのが「時間」です。お金は物量的に増やすことができますが、時間はそれができません。だからこそ、その使い方や作り方の再編が必要になってきます。時間が行動を決定する価値判断の中軸にある現在、時間の使い方を見直すことが、生き方の再編につながります。ビジネスにおいても、従来と同じ仕事なら速度を上げ、生産性のない会議はやめてしまう。そのようにロスをなくすための合理化・効率化は、すでに多くの企業で行われていますが、重要なのはそれによって生まれた時間を何に振り分けるかということです。一人ひとりに与えられた時間は同じです。だからこそ我々は問題意識を持ち、時間を使うに値する価値に気づき、有効な時間の使い方を創造することが重要になります。情熱や興味、関心を持って時間を再編集し、それによって自分の望む人生をデザインできるか、働き方をリセットできるか、これが「TIME COOKING」という概念です。時間は、あなたというたった一人の固有のものとして、大事に編集し、料理されるべきなのです。
■若者、お金よりも時間が大切。
電通若者研究部によると、若者の時間に対する価値が高まっている。「待ち合わせで自分が遅れても許されると思う時間」は2015 年と比較し、約3 分の1 に。一方で非効率的なことに時間を使う姿も見受けられる。 SNSで世界中の物事を疑似体験できる環境で育った若者にとって、“自分がやる意義” を感じられる体験が特別な充足感に。“自分がやる意義” は「介在実感」と呼ばれ、若者の時間観を左右している(日経トレンディ 1/24)
■リュックがビジネスパーソンの相棒に。
今、「スーツにリュック」が定番になりつつある。経済ジャーナリストの高井尚之は、「カジュアル化」と「IT 化」に加え、「消費者意識」の変化が要因にあると指摘。地域を限定した気象情報が増え、天気予報の的中率が上がったことで、折りたたみ傘やペットボトルを持ち歩く人が増えるなど、収納が標準機能となった。「消費者の心理的な障壁を取り除くこと」は、マーケティング理論の王道(SankeiBiz 1/28)
《情報分析》
株式会社ジャパンライフデザインシステムズ
代表取締役社長・マーケティング・コンサルタント 谷口正和