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ネクスト・エンゲル係数

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ネクスト・エンゲル係数

~量の係数から幸福感の係数へ~

食への関心が高まっている今、古い食係数から新しい食文化係数の見直しが大切になってきました。貧しかった時代のエンゲル係数は食べた、食べられなかったという総数、総量の社会指標を表わしていましたが、新しい係数の考え方は食文化への関心の高さの係数です。その指標の一位は健康であるか否かであり、旬を問いかける鮮度の係数になるべきです。我々のライフスタイルの指標は幸福であるか否かという指標です。物理的な論議では、食費にいくらの比重を掛けていたのか、いくら遣ったのかという概念だけが問われていましたが、新しい係数では“どれだけ満足したか、どれだけ幸福を感じたか”という論議になるでしょう。“外側消費”というモノの数や総量という係数から“内側消費”という健康や幸福感を感じる係数へとシフトし、それは投資が内側に向いた時代になったという表れなのです。日常が自然生命力と共生するためには、ベーシックでありスタンダードでありオーガニックであり少量であり鮮度が大切になるはずです。食材を買うのではなく、その考え方や作り方や、健康の作り方を買おうとする時代なのです。またそれをサポートする支援学習項目も大切になります。過去のエンゲル係数の考え方を見直し、新しい食の係数を作り始める時代がやってきました。

【POINT1】

健康に対する関心の高さから生み出されたエンゲル係数

総務省が2015年末に発表した同年11月の家計調査。エンゲル係数は25.7%となり、7ヶ月連続で25%を超えた。これはバブル期以来、約25年ぶりの高水準である。
その要因のひとつとして消費税のアップや円安による原料高の影響が上げられる。しかし一方では、「食に対してはお金をかけてもいい」と考える人も増え、特に「健康」のために投資は惜しまない傾向も伺える。食材はオーガニックなものを選び、産地にこだわり、わざわざ高級スーパーや専門店に出向いて購入するなど、従来とは異なる新しいエンゲル係数を生み出していると見ることもできる。

図2
 
図1

(出典/日経MJ2016.1.15号)

【POINT2】

「食」を入口に健やかなライフスタイル提案を老若男女共通の興味軸である「食」を入口に、生活者の関心が高いヘルシーライフを提案することができるだろう。

例として
① 昔ながらの日本の食生活を学ぶ講座、簡単な食材でできる薬膳料理教室など、知的な体験を通じて健康的に食を楽しめるセミナーを開催する。
② お客様の関心の高い無添加、無農薬、有機栽培、七大アレルゲンなどの対象商品にアイキャッチを付けて視認性を高めると共に、生産者との交流会や試食会などの体験プログラムを提案する。
③ スーパーフードを活用したレシピや、働く女性向けの美容と健康に良い時短レシピ、新米ママ向けのすべて無添加でつくる食育レシピなど、目的別にレシピを提案する。
④ メニューだけではなく、それらを作るための道具を紹介することで、プロ意識を持った、こだわりのあるライフスタイルを提案する。

【参考事例ピックアップ】
● 食費の負担、バブル期並み
2015年末に総務省が発表した家計調査では、エンゲル係数は25.7%で、これはバブル期以来、約25年ぶりの高水準。要因として、共働きや世帯人数の減少に伴う個食化や外食化に加え、増税や原料高などの影響が考えられると共に、健康や安心安全への関心が高く、支出が多少増えても、健康に良いとされる食品を買いたい、という意識が強くなっていることも大きな要因。空腹を満たす「食」ではなく、ライフスタイルを象徴する「食」へと変化している。
(出典/日経MJ 1月15日)

●「日本の農業」を考える、食事付きイベント 
NPO法人「田舎のヒロインズ」主催、日本の農業のこれからを考える食事付きイベントが3月に赤坂で開催される。目的は、食を通じて日本の農家を取り巻く厳しい環境を共に考えること。第一部は慶応大学教授の金子勝氏の講演や半農半歌手のYaeさんと歌手加藤登紀子さんとの対談など。第三部の交流会は食事付きで、新鮮な野菜など、NPOの会員らが生産した食材を味わえる。
(出典/東京新聞 2月28日)

●「食」をテーマにした新築シェアハウスがオープン
シェアハウス「アンテルームアパートメント」を運営するUDS株式会社が、「食」をテーマにしたシェアハウス「PLOW & CO.」を荻窪にオープンした。「作る」「食べる」どちらも楽しめるシェア暮らしを実現するため、最上階には大型の本格的なキッチンやテラスがあるシェアスペースを設置。1・2階にはカフェやキッチンを併設させ、「食」に関するイベントも開催していく予定。
(出典/BIGLOBEニュース 2月10日)

●「高カロパ」なスーパーフードが人気
「アサイー」や「ココナッツオイル」「キアヌ」など、一般的な食材よりも栄養価が高い「スーパーフード」が注目を集めているが、近年では、その中でも「高カロパ」なものが人気。カロリーが低く、満腹感や満足度が高いものが「高カロパ」と呼ばれ、続々と新商品が発売されている。いずれも、普段の食材に混ぜるだけという手軽さが消費者から支持を得ており、美容や健康に興味関心が高まっている今、更に注目されると予測。
(出典/販促会議2月号)

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