20160927

マーケティングメソッドに意味がない理由。本当に必要なものは継続

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谷口正和著書『文化と芸術の経済学』
文化経済研究会は、今後経済を動かしていくのは流通や資本ではなく、文化や芸術であるというコンセプトのもとに2002年にスタートしました。
本書で谷口は、改めて文化と芸術が動かしている社会を俯瞰し、自らの中にある情熱を育てて世界へ突き抜けよというメッセージを綴っています。

文化芸術

コンセプチュアルなタイトルながら、本書はマーケットを分析するメソッドやデータを顧客アプローチに活かすためのティップスなどにはページを割いていません。
メソッドが必要なビジネスパーソンがいるとすれば、いずれ彼は求めているメソッドを手に入れるでしょう。
何故なら、本当にマーケティングメソッドを求めているのであれば、彼はその方法を四六時中模索し続けるはずだからです。
「求めよ さすれば与えられん」
というのは正にその通りであると言えます。

問題は、本当の意味で自分が欲しいものを求め続けるのが意外と困難なことではないでしょうか。
社会に対する課題解決やミッションの情熱に燃えていた人も、情熱とはそこまで長続きしないもの。
そう、文化と芸術の時代に大切なものはマーケティングメソッドではなく、情熱を「継続」させるということであり、本書のもう一つのテーマは「継続」であると言えるでしょう。
どんなジャンルでも、成功者と言われている人の共通点は彼らの領域で挑戦を「継続」したということのみで、彼らが自らの夢に対してどのようなアプローチをしたかは千差万別で個人差が大きすぎるので、それを学んでも再現性はそこまで高くないと言えるでしょう。

「あなたの純粋な「好き」、好奇心、興味を継続し育成することが経営であり、 自らの人生を捧げるに値するテーマを探すことがクリエイティビティの足場」

本書の帯にあるこの言葉のように、「好き」を継続することがやがては経営につながり、最終的には文化となっていき、経済を動かします。
あなたには生涯をかけて取り組もうと決めたテーマはあるでしょうか。既に見つけた人も、まだ模索中の人も、ぜひ本書を手に取って「好き」との向き合い方を探ってみてはいかがでしょうか。

株式会社ジャパンライフデザインシステムズ
チーフエディター
小林 征夢

谷口正和(たにぐちまさかず)

マーケティング・コンサルタント、株式会社ジャパンライフデザインシステムズ 代表取締役社長

1942年京都生まれ。京都鴨沂高校を経て武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科卒業。生命、生活、人生の在り方を問う「ライフデザイン」を企業理念そのものとし、地球と個人の時代を見据えて常に次なる価値観のニューモデルを提示し続ける。コンセプト・プロデュースから経営コンサルテーション、企業戦略立案、地域活性計画まで幅広く活動。時代を週単位で分析し続けている週刊「IMAGINAS(イマジナス)」はウィークリー情報分析誌の草分け的存在。会員制ワークショップとして、21世紀の新マーケット・パラダイム『文化経済』市場の商業、観光、産業の経営を学ぶ「文化経済研究会」を主宰。 日本デザインコンサルタント協会・副代表理事、日本デザイン機構・理事、日本Webソリューションデザイン協会・顧問、京都文化観光創造塾・座長等を務める。

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