20170125

アソビシステム代表 中川悠介氏/文化経済研究会 講演レポート

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1月19日文化経済研究会。
第1部はアソビシステム株式会社代表取締役 中川悠介氏がご登壇しました。

アソビシステムはタレント、モデル、文化人、イベント事業まで多岐にわたるプロデュースを展開しています。イベント会社にもモデル事務所にもプロモーション企業にも括れない活動ゆえに、
「何をやってる会社なの?」
とよく尋ねられるそうですが、活動内容が一括りにできない理由は従来の業界カテゴリー的な発想からは離れたところから出発した会社だからです。

「僕たちは原宿に会社を置き、そこに紐づくライフスタイルをテーマにしています。業界を縦で割っていくのではなく、人を中心に横に切っていくという考え方です」

アソビシステム所属モデルのフォロワー数を全て足すとのべで1千万超。これはテレビにも勝る発信力だと中川氏は自信を持って言い切ります。

「アソビシステムに所属しているのは発信力が強くセルフプロデュースができる人です。自分たちで自分たちのことをメディアとして発信していける人。最近よくオウンドメディアという言葉を耳にしますが、我々コンテンツ側に言わせれば、本当の意味でのオウンドメディアは自分自身でしかありえません」

『Vivi』や『Ray』『Can Cam』などの雑誌はいわゆる「男ウケ」が良いファッションで賑わっており、表紙の文字に赤系統が多いことから、「赤文字系」と言われていました。
それらのファッションは消費に結びつきやすいことからビジネスも生まれていましたが、ある時中川氏は代理店の人が
「原宿に歩いている子って、消費の匂いがしないよね」
と呟いているのを耳にします。
そこで、『Zipper』など誰にウケるかは気にせずに自らの路線を貫き、原宿に集まっている人が読む雑誌を「青文字系」と称し、服などのアイテムではなくライフスタイルを市場とすることを始めました。
実際、『Zipper』にはスタイリストがいない代わりに大量の服が編集部に置いてあり、モデルが自らそれらを選ぶそうです。着せたいものではなく、モデルが好きなものをそのバックグラウンドとともに魅せていくというスタイルです。

「今は周りが作り込むのではなく、自ら作り出す時代です」

とおっしゃっていたのが印象的でした。
周囲の思惑を反映した偶像(=アイドル)ではなく、自らの興味を伝えていける人がアソビシステムの抱える強みです。

アソビシステムを象徴するアーティストであるきゃりーぱみゅぱみゅは、今やアジアのファッションアイコンとしてロンドンのファッション誌の表紙を飾るほどになりました。

「もともときゃりーのプロモーションをした時は、そこまでお金もかけられなかったので、とにかく良いPVを作ってYoutubeで流そうということを考えました」

それが海外にも賞賛され、毎年世界ツアーを回って世界各国できゃりーファンが沸いています。

「日本人は海外のファッションに憧れますが、海外では逆に日本人のことを知ろうとしてくれています。
今、日本は自動車産業や電化製品などバラバラに世界に進出してそれは素晴らしいことだと思いますが、すごい技術は最終的には真似されていきます。
そういう時、日本の強さは繊細なクリエイティビティや、独特のライフスタイルになってくるのだと思います」

株式会社ジャパンライフデザインシステムズ
チーフエディター
小林 征夢

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