20170303

地球は人間にとって「好都合」 竹村真一氏の地球学

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次回文化経済研究会には京都造形大学教授、文化人類学者の竹村真一氏をお迎えします。
竹村氏は、被災地の復興構想、人類学的な視点から地球環境問題やIT社会を論じつつ、「触れる地球」などIT技術を活用した地球環境問題への独自な取組みを進められます。

東日本大震災後、政府の「復興構想会議」検討部会委員に就任され国連UNISDR(国連国際防災戦略事務局)からの委嘱で、2012年以降「国連防災白書」、2015年「食の万博」ミラノ万博では日本館の展示を企画・監修されています。

竹村氏の主張の大前提として、人間と生物は地球の「Co-Creator」という認識があります。
「Co」、「共に」「シェア」など、このカテゴリーの言葉は今後のライフスタイルやビジネスにとって大きな鍵となっています。

地球と人間は手を携えて共に環境を創造している……これだけを聴けば現実感のない理想家のようなフレーズですが、竹村氏はこの前提として人間はそもそもいるだけで地球にとってはマイナス面の方が大きいという認識をされています。

言うまでもなく、「環境に配慮する」という言葉の中には、「(長い目で見た時に人間にとって都合が良いようにするため)環境に配慮する」という条件が含まれています。
「環境の破壊」を問題にする時も、「(人類にとって都合のいい)環境の破壊」という条件が暗に含まれています。
よく言われているように地球が温暖化して海面が上昇し、仮に運悪く人類が地球上から絶滅してしまったとしても人類はとても困るかもしれませんが、地球としては特に問題はありません。
そうなれば人類と共生してきた生物は減少しますが、それらの生物と競合してきた種には拡大のためのチャンスが広がります。

米国政治家アル・ゴア出演のドキュメンタリー映画『不都合な真実』では環境問題を直視しない政府を告発し、米国社会に大きな衝撃を与えました。
一方竹村氏が出版した『地球の目線〜環境文明の日本ビジョン〜』(PHP新書)では、「地球は好都合な真実に満ちている」という冒頭からはじまります。

1気圧において0度から100度という、宇宙全体から見ればごく狭い範囲でなければ水は液体状態を保てませんが、幸い地球には水があふれています。水が熱を吸収して溜め込むという性質を持つおかげで地球は一定の温度に収まっています。
しかもその水があるのは引力がちょうど良い具合に働き、宇宙空間に水が逃げていかないおかげです。

地球環境はそもそも人間にとって非常に都合が良くできており、もっとその有り難みを認識し、地球を視野に入れた共生の文明をデザインしようというのが竹村氏の考えです。

今後、経営においてどのレベルで環境への取り組みや理解があるかということが企業の社会的評価にも直結してきます。
地球、宇宙という視点で経営を考えるために、竹村氏のご講演にぜひお越しください。

ジャパンライフデザインシステムズ
チーフエディター
小林 征夢

次回、文化経済研究会のお知らせ

bunkei1703B

2017年3月16日(木)
第88回 定期セミナー「100年人生構想」
ゲストスピーカーに京都造形芸術大学教授 竹村 真一 氏、歌手 「IMERUAT」ボーカル 酒井 美直 氏をお招きして開催致します。

■開催日時:2017年3月16日(木)14:00~17:00
■会場:アイビーホール青学会館 2階「ミルトス」(東京都渋谷区渋谷4丁目4番25号)

セミナーの詳細はこちら

竹村 真一(たけむら しんいち)

京都造形芸術大学教授

1959年生まれ。地球時代の新たな「人間学」を提起しつつ、ITを駆使した地球環境問題への独自な取組みを進める。人間同士、人と自然、人と地球が共(Co)にあることを中心に理論を展開。著書「宇宙樹」は高校の国語の教科書にも採録。 2011年の東日本大震災後、政府の「復興構想会議」専門委員に就任。2015年「食の万博」ミラノ博では日本館の展示を企画・監修。少子高齢化、労働、自然環境など、様々な局面において未だかつてなかった課題に直面している地球社会に、氏が提言する解とは。

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