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ファインダー越しに見える「美」のエネルギー 遠藤湖舟

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 私はもともと科学者になりたかった。科学者は、日々、実験や観察を行い、経過を見つめることが仕事です。しかし、それは科学の分野だけではなく、事の本質を捉える上で、とても大切なことだと思っています。しっかりと対象を凝視しないと本質は見えてきません。
 そうした理由から、本質を見るための一つの手段として写真を撮っています。日々の暮らしの中では、様々な事象が流れていきます。その中、大切なものも見逃してしまっているのではないかと思っています。だから、あえて一旦、時間を止めて物事をじっくりと考えることも必要なのです。人の目は、すべて主観的です。だから、写真で客観的に瞬間を捉え対象を見つめるという複眼的視点が大切だと思っています。
 写真一点からどの方向へいくかは、見た人本人の想像力に委ねられています。実際に写真展を訪れてくださった方の中には写真を見て涙された方もいらっしゃいました。人類に限らず、地球上にある生命体は、すべて太陽がもたらしてくれています。写真を見て涙されたということは、皆さんの中にある感性が、無意識にそれを捉えたのではないかと思います。
[2016年4月1日発行『構想の庭』第2号 再録]

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遠藤湖舟(えんどうこしゅう)
1954年長野県生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。アートシーン、人物、風景、天体写真など幅広い撮影を手掛ける一方、デザイン、コピーライトなど総合的なアート表現を行う。2015年、日本橋髙島屋を皮切りに京都、大阪、横浜の髙島屋で大規模写真展を開催、約8万人を動員した。

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定価:1,000円+税
判型:新書判 並製本  総頁数:304頁
発行:LIFE DESIGN BOOKS

情報社会から「情緒社会」への転換 /月尾嘉男
気持ちを突き動かす「ファッション化」の未来 /浜野安宏
ノックしないドアは開かない /水野誠一
日本の滅び方 /上野千鶴子
「社会構想」というアポリアを抱きながら /望月照彦
プラチナ社会への挑戦 /小宮山宏
「おもろいこと」が世界を変える /山極壽一
微力だけど、無力じゃない。/田中康夫
水の国を考える /嘉田由紀子
「移動と交流」が開く新時代 /寺島実郎
「多様性」の再検討と社会的イノベーション /井関利明
ファインダー越しに見える「美」のエネルギー /遠藤湖舟

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