書籍紹介2

書籍紹介 佐渡島庸平氏著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』

印刷する

12月7日(木)開催、第92回文化経済研究会にて講師としてお迎えします、株式会社コルク代表取締役社長 佐渡島庸平氏の著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』をご紹介いたします。

書籍2
佐渡島庸平著『ぼくらの仮説が世界をつくる』ダイヤモンド社 刊1300円(税別)

佐渡島氏は1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年東京大学文学部を卒業し、講談社に入社。編集者として『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』『バガボンド』など、ヒット作を多数担当。中でも『ドラゴン桜』は600万部、『宇宙兄弟』は1600万部のメガヒット作品に成長しました。

12年、講談社を退社し、株式会社コルクを創業。同社は漫画家、小説家、エンジニアなど、クリエイターのエージェント(代理人)業を行う企業として、現在まで活動を続けています。

クリエイターのエージェントとは

そもそも、編集者とエージェントとの違いは何なのでしょうか。

佐渡島氏によれば、編集者は(出版社に所属しているか、フリーであるかを問わず)雑誌や出版社側の人間であり、対するエージェントは「完全に作家側の人間」。

コルクの業務は、既存の編集プロダクションやフリーランスの編集者が出版社に対して行う「編集業務の代行」ではなく、あくまでもクライアントはクリエイター本人。そのクリエイターに(例えば版権の整理をしたり、SNSの運用を提案したりと)サービスを提供する、それが「クリエイターのエージェント」の実態です。

講談社で編集者として働いていた時期は、言うなれば出版社側の人間でありながら作家の味方でもある状態で、時には両者の板挟みになることが悩みだったという佐渡島氏。コルクを創業したことで、「作家側」という立場がはっきりしたと言います。

前例から生まれた仮説に意味はない

佐渡島氏は作品を世に送る上で「仮説・検証」を重視し、念頭に置いているのは「仮説を先に立てる」ということ。一見、当たり前のことに思えるかもしれませんが、最も重要な点は「情報から仮説を組み立てないこと」だとしています。昨今不況に喘ぐ出版業界は、売り上げを確保したいが余り、数字を少しでも予測できる方法ばかりを採ろうとしているのが現状です。

「前例主義というのは、『情報→仮説』という順番で物事を考えることで起きます。(中略)似たような本、つまり類書があれば、どれくらいの部数を刷ればいいかわかります。」(本文より引用)

「そうではなくて、『この文章を書いた人間は才能があるかどうか』を『世間には存在しないデータ』をもとに、自分の感性で決断することができる、それが編集者の特権なのです。」(本文より引用)

・情報→仮説→実行→検証

ではなく、

・仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証

仮説は、前例から生み出されたものではない「純粋な仮説」でなければなりません。こうしたプロセスを踏むことで、佐渡島氏は現状の打破を試みていると言います。

コルク創業から5年、佐渡島氏は日々挑戦を続けています。12月7日(木)開催の文化経済研究会では、氏とコルクのこれまで、そしてこれからの展望、また、時代に即した速度感と「作家を育てる」強い信念に満ちたコンテンツ・メイキングに学びます。

次回、文化経済研究会のお知らせ

bunkei1712

2017年12月7日(木)
第92回 定期セミナー 研究テーマ 「メディア構想力」
ゲストスピーカーにC Channel株式会社 代表取締役 森川亮氏、株式会社コルク 代表取締役社長 佐渡島庸平氏をお招きして開催致します。

■開催日時:2017年12月7日(木)14:00~17:00
■会場:アイビーホール青学会館 3階「ナルド」(東京都渋谷区渋谷4丁目4番25号)

セミナーの詳細はこちら

この記事をシェアする。

LIFE DESIGN JOURNAL MAIL SERVICEは、タイムリーな情報満載のメールマガジンのお届け、さらに購読者限定のスペシャルプレゼントや、イベント・セミナーへのご招待など様々な特典を提供するサービスプログラムです。メールアドレスの入力のみで登録が可能です。

プライバシーポリシー に同意して、