森川亮氏のC Channel、資生堂とコラボレーション
印刷する動画プラットフォーム「C Channel」が、株式会社資生堂と共同企画の製品を発表。製品は塗った部分の髪色を変えることが出来る化粧品で、すぐに洗い落とせるのが特徴。シーンやファッションに応じて、気軽に髪色を変えたいというニーズを取り込むものです。
月間動画再生数が6億6000万回を超え、女性向け動画メディアとしては大きな影響力を持つC Channel。自社独自のECサイトもオープンしており、動画製作によるSNS上でのプロモーションから実際の販売まで、一貫した訴求を行えることが強みです。今回の共同企画も、そうしたC Channelの強みに企業が着目したということを示しています。
C Channelは「クリッパー」と呼ばれるインフルエンサー(主にタレントや読者モデル)による動画を用い、プロモーションを展開しています。インフルエンサーは10代から20代が主で、訴求対象である女性たちが「自分を投影しやすい」存在。ちなみに今回の資生堂との共同企画製品には、インフルエンサーからの意見が採り入れられ、製品名や製品設計に活かされました。購入者により近しい感性が製品に反映されるのは、大きなメリットです。
言わばC Channelは単なる動画メディアの域を超え、「開発からプロモーション、販売までの一貫した提案」を行うしくみと言うことが出来るのかもしれません。各社、興味関心の多様化が続く若年層の取り込みが経営課題となる中、C Channelが持つダイレクトな訴求力に関心が高まります。
次回、文化経済研究会のお知らせ
2017年12月7日(木)
第92回 定期セミナー 研究テーマ 「メディア構想力」
ゲストスピーカーにC Channel株式会社 代表取締役 森川亮氏、株式会社コルク 代表取締役社長 佐渡島庸平氏をお招きして開催致します。
■開催日時:2017年12月7日(木)14:00~17:00
■会場:アイビーホール青学会館 3階「ナルド」(東京都渋谷区渋谷4丁目4番25号)
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